· 

ハトが住む家?(後編)

【トーショク通信】第114号

新所沢の不動産会社トーショクが発信する

所沢・不動産売却・トーショクの話


 こんにちは。トーショクの舞草亮です。11月ですね。寒くなってきましたね。あっという間に冬になっちゃいそうですよね。年々、秋が短くなって、ちょっと残念です。

 

 今回は前回の続きで、今年の夏にあった新所沢の不動産の売却の話です。

ハトが住む家?(後編)

前回までのあらすじ

 

 新所沢でハトを手品のために家の中で7羽も飼っていた髙田さん(仮名、80代、女性)。髙田さんから家の売却について相談があったのが3年前。

 

 その後、時間だけが過ぎて、今年(2025)の6月に3年ぶりに再会。髙田さんはすでに新所沢から姪っ子さんがいる石川県金沢市の高齢者住宅に引越し済み。ただ、新所沢の家の売却はまだ。

 

 80代後半の髙田さんが最後の大仕事と位置づけている自宅の売却。新所沢に来てトーショクに売るのを頼んでいただき、ざっくりいろいろありましたが、無事に契約になりました。しかし、、、ここまでが前回の話です。

 

契約の後

 

 契約が終わりましたが、買主さんへの引き渡しは2ヶ月くらい先です。

 

 引き渡しっていうのは、買主さんから残代金を売主さんが受け取って、家の所有権が売主さんから買主さんに移る取引最後の日(決済)です。買主さん、売主さん、司法書士の方、不動産会社などが金融機関とかに集まってやります。

 

 その引き渡しまでの2ヶ月間も、私は髙田さんの熱中症など体調面を心配していました。

 

 髙田さんは、多くはないですが残っている荷物(着物や仏壇)の整理や金沢への郵送、歯の治療、お世話になった方たちへのあいさつなど忙しかったです。近くにご家族がいなかったのでほとんど自分でやっていました。

 

 携帯電話もつながらないので、引き続き伝えたいことがあるときは『髙田さんの家に行って、会って、伝える』が続きます。

 

 そして、引き渡しも近づき、9/11に引き渡しの日が決まりました。ざっくり取引最後の超重要な日です。

 

 それまでに歯の治療など他の用事を終わらせて、取引が終わったら金沢の高齢者住宅に戻る予定になっていました。ところが、あと2週間で取引が終わるというタイミングで、、、

 

直前の旅行

 

 直前に親族との旅行が入ってしまいました。

 

 移動は1人で新所沢から鉄道で金沢へ、金沢で2泊してから親族と船で3日かけて北海道へ、北海道で1泊して飛行機で羽田へ(親族とはここまで一緒)、羽田で1泊してバスで所沢、所沢からは電車で新所沢の新所沢ステーションホテルに引き渡し前日に戻るという芸能人レベルのハードなスケジュールです。

(買主さんに引き渡す直前なので、家は空っぽでフトンもなく寝泊りできないタイミングになります。)

 

 80代後半で体力面に不安が残る髙田さんが、無事に元気に新所沢に戻ってきてくれるかすごく心配になりました。

 

 私は「取引が終わって、金沢に帰ってから旅行じゃダメなのかなぁ」と思いながら、髙田さんも断れず旅行に行くことになってしまいました。

 

 しかも、直前に新所沢に実印がないことに気づきました。

 

 実印が金沢にあり、金沢についたら忘れずに持って旅行に出発して、持ち歩きながら旅行して、無事に新所沢まで持ってきてくれるのでしょうか?

 

 実印がないと取引はできません。緊張感があり、ずっと心配な引き渡し1週間前です。

 

 旅行まで日にちがないので、髙田さんは急いで金沢に送る荷物を段ボールにつめて準備していました。

 

 仏壇は大きいので、やむを得ず私が段ボールで梱包して、軽トラックに乗せて郵便局に持ち込み、担ぎ上げて窓口へ行って発送しました(髙田さんは仏壇の儀式的な手続きは気にしていませんでした)。

 

 携帯電話が機能しない髙田さんは、電話して荷物を引き取りに来てもらうのも簡単ではありません。どうしても電話をしたいときは歩いて公衆電話に行って電話をしていました。

 

 髙田さんが新所沢から金沢に出発した次の日に私は髙田さんの家に行きました。カギは預かっています。家の中に残っている不要な物の処分のためです。

 

 買主さんに引き渡せる状況にするために、私が処分業者さんを手配する予定になっていました。そしたら、、、

 

 いないはずの髙田さんが家の中にいるんです。

 

 私はビックリしました。「どうしたんですか?昨日、金沢に帰ったんじゃないんですか?」と私は聞きました。家の中の荷物を金沢に送る準備が完全には整わず、金沢に戻るのを1日遅らせたそうです。

 

 たしかに金沢に2泊してから船で北海道に行く予定でした。ただ、結局次の日も帰らないで、「夜に金沢駅で新幹線の最終列車まで待っていた姪っ子さんがすごく心配されていた」ことを、私は安否確認で髙田さんが住んでいる高齢者住宅に電話して知りました。

 

 私はもう、船で北海道への旅行は難しいと思いました。しかし、出航当日の夕方、船に乗り込む手続きが開始して、もうすぐ出発というタイミングで髙田さんは金沢に到着してギリギリ船に乗り込んだそうです。

 

 旅行期間中もハプニングはあったそうですが、なんとか羽田まで戻ってきてくれたことを引き渡しの日の2日前に電話がきて知りました。実印も持っています。

 

 あとは次の日(引き渡しの前日)に羽田から新所沢に無事に戻ってきてくれれば1泊して取引当日です。そして、、、

 

引き渡し当日

 

 取引最後の日(引き渡しの日。決済)は朝の9:30に私が新所沢ステーションホテルのロビーに迎えに行くことになっていました。

 

 ただ、携帯電話がつながらないので前日に確認の連絡もできず、覚えてくれているか心配でした。

 

 すると髙田さんは9:30に部屋の方からではなく、外からロビーに来てくれました。時間を忘れていて新所沢駅東口のロータリーにあるファミリーマートに行って、買い物(朝ごはん?)をして戻ってきたところです。

 

 なにはともあれ、私は運よく髙田さんに会えたことにホッとしました。髙田さんには部屋に戻って出発の準備をしてもらいました。

 

 チェックアウトは次の日なので、今日の取引の準備だけです。時間が気になるから急いでほしい気持ちはあるけど、せかすことはできません。

 

 私はその間、車で待機していました。

 

 30分が経過した10:00に髙田さんはロビーに降りてきてくれました。取引は所沢駅近くの銀行で10:00スタートだったので完全な遅刻です。

 

 もちろん、遅れるのがわかった時点で連絡はしています。でも、買主さんや司法書士の方たちを待たせてしまって申し訳ない状況です。

 

 髙田さんに車に乗ってもらい出発しました。

 

 本来なら実印を確認してから出発しようと思っていたのですが、私は時間が気になってしまい運転しながらの確認になってしまいました。

 

 「髙田さん、実印はありますか?」私は聞きました。髙田さんは「ありまーす」と元気に答えてくれました。私も見たことがあるピンクの印鑑ケースを見せてくれました。少しホッとしました。

 

 さんざん待たせて実印を持ってきていない(取引できない)だと困りますよね。

 

 ただ、いちおう私は「かりていいですか?」と言って、後ろの座席にいる髙田さんから実印を預かりました。小山日進堂の信号で止まったときに、いちおうケースを開けて中を確認しました。すると、、、

 

 からっぽです。

 

 印鑑ケースだけで、実印は入っていませんでした。髙田さんも「こんなことがあるんですね」とびっくりしていました。さすがにかなり困ります。

 

 私はエミールの先のセブンイレブンの駐車場に車を停めました。髙田さんに手持ちのバッグの中身をゆっくり、何度も、冷静に確認してもらいました。

 

 やはりありません。

 

 いくら待たせているとはいえ、実印なしで引き渡しの取引に行っても意味はありません。所沢の銀行で待たせてしまっている買主さんたちに連絡をいれて事情を伝え、ホテルに戻って部屋の中を探すことにしました。

 

 髙田さんの記憶にもなかったようですが、ホテルの部屋の机の上に実印がありました。「よかったぁ」本気で思いました。

 

 ただ、私も経験が少なくはないので(本当?)、最悪、実印がないことは想定していて、そのときの準備はしていました(どうやって?)。

 

 だから、その日に引き渡しの取引ができないことはなかったんですが、時間がさらにかかってしまうので何とか避けたかったです。

 

 ちなみに、髙田さんは権利証もなくしていました。ただ、これは事前にわかっていたので、費用はかかりましたが問題はありませんでした(権利証がないときの費用の相場はざっくり5万円~10万円です)。

 

 結局、所沢の銀行に1時間も遅刻をしてしまいました。到着してから実印がないのに気づいてたらもっとやばかったです。

 

 取引も終わりに近づき、髙田さんの口座にきちんとお金が着金できているかATMで確認しました。そのとき、後ろに並んでいるやさしそうな60代くらいのご夫婦に、振り込め詐欺と心配される場面もありましたが、無事にお金が振り込まれているのが確認できました。

 

 たしかに小柄な髙田さんの横にスーツ姿の私が指示をだしているのはあやしいですよね。人がたくさんいる銀行で堂々すぎるけど。

 

 みんなを待たせてしまいましたが、取引は無事に(?)終了しました。

 

最後のおしゃべり

 

 引き渡しが終わっても髙田さんは忙しいです。

 

 無理言って強引に予約していた歯医者さんに私が急いで送って(取引以外の送迎は普段はしていません)、ギリギリアウトのタイミングで(約束の時間に間に合ってはいない)何とか滑り込み、治療を受けていました。

 

 家の売却を自分の最後の大仕事と位置づけていましたが、続けていた歯の治療も終わりにしました。

 

 その日の夕方、新所沢ステーションホテルのロビーでちょっとした打ち合わせ(おしゃべり?)を髙田さんとしました。

 

 髙田さんは「こんなにいろんなことがあるんですね。」「地元で経験豊富なベテランにお願いしてよかった。」「途中からたのしくなってきちゃって。」って笑いながら言っていました。髙田さんはなぜか人をひきつける魅力がありました。

 

 そして最後に「こんなにいろんなことがあったから、ぜひトーショク通信に書いてください。」って言ってくれました。それが前回と今回のトーショク通信です。

 

 新所沢の不動産売却でお役に立てることはありませんか?お気軽にご相談ください。相談は無料です。ご来店お待ちしています。

 

トーショク 舞草亮

 

追伸

髙田さん、たのしい思い出をありがとうございました。


トーショク

舞草 亮

まいくさ  りょう

 

1976(昭和51)年

10月1日生 辰年

177㎝77㎏(靴26.5㎝)

所沢出身

 

若草幼稚園 上新井小 小手指中出身。高校時代は毎日、新所沢の駅から学校に通っていました。子供のころは北所沢町にある剣道道場(マルハ啓道館)に通っていました。所沢では上新井、椿峰、山口、松葉町に住んだことがあります。

 不動産歴11年。宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士・不動産コンサルティングマスター。ちなみに上海で5年仕事をしていたので中国語(HSK6級・HSK口試高級)が少し話せます。




〈ご来店〉

お気軽にご来店ください!
お気軽にご来店ください!

所沢市松葉町15-12

お気軽にご来店ください!
お気軽にご来店ください!

〈お電話〉

0120-104-493

〈メール〉

メモ: * は入力必須項目です